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令和 元年第 3回定例会−09月04日-04号

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  1. 原村議会 2019-09-04
    令和 元年第 3回定例会−09月04日-04号


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    最終取得日: 2021-08-16
    令和 元年第 3回定例会−09月04日-04号令和 元年第 3回定例会         令和元年第3回原村議会定例会第4日目会議録 1 日  時  令和元年9月4日(水) 2 場  所  原村議会議場 3 出席議員  1番  宮 坂 早 苗     2番  中 村 浩 平         3番  森 山 岩 光     4番  百 瀬 嘉 徳         5番  半 田   裕     6番  佐 宗 利 江         7番  北 原 貴 穂     8番  宮 坂 紀 博         9番  松 下 浩 史    10番  平 出 敏 廣        11番  芳 澤 清 人 4 欠席議員 なし 5 地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席を求めた者は次のとおりである。   村長       五 味 武 雄    副村長      宮 坂 道 彦   教育長      五 味 康 剛    会計管理者    佐 伯 千 穂   住民財務課長   北 原 一 幸    農林課長     牛 山 輝 明   商工観光課長   清 水 秀 敏    保健福祉課長   小 林 正 雄   建設水道課長   清 水 英 夫    消防室長     三 溝   章   子ども課長    三 澤 光 晴    生涯学習課長   伊 藤   証
    6 職務のため出席した事務局職員   事務局長     伊 藤 弘 文    書記       登 内 紀美子 7 本日の日程       1)会議録署名議員の指名       2)一般質問                            午前 9時00分 開議 ○議長(芳澤清人) 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は11人であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  村長から、昨日の会議における半田裕議員の一般質問の答弁を訂正したいとの申し出がありましたので、これを許可します。  ここで、訂正の理由の説明を求めます。宮坂副村長。 ◎副村長(宮坂道彦) よろしくお願いいたします。昨日の半田議員さんの質問に対しまして、協力隊の募集、活動費は幾らかという問いに対しまして、私のほうで1人当たり40万円という表現をしたかと思います。大変済みません、1人当たりではなく、今年度予算の活動費として40万円計上させていただいていただいていますので、訂正をお願いします。  それとあと協力隊の募集につきまして、今現在ないということで御報告させていただきましたけれども、8月30日付で1件申請があったようですので、訂正させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。以上です。 △1 会議録署名議員の指名 ○議長(芳澤清人) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は会議規則第127条の規定により、8番宮坂紀博議員、9番松下浩史議員、10番平出敏廣議員を指名します。 △2 一般質問 ○議長(芳澤清人) 日程第2 一般質問を行います。  まず、宮坂早苗議員の質問を許します。宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) おはようございます。それでは、通告した3点について質問をいたします。1点目はワーケーションの環境整備について。2点目は自立のための持続可能な取り組みについて。3点目は住民提案制度の導入についてという質問であります。  なお、質問の内容はSDGs、世界を変えるための17の目標ナンバースリー健康と福祉の増進、ナンバーエイト経済成長と雇用の安定、ナンバーナイン産業の振興、ナンバーイレブン安全・快適な生活空間づくりナンバートゥエルブ循環型社会ナンバーセブンティーン競争・共同の推進の取り組みに関して反映した内容にもなっておりますので、よろしくお願いいたします。また、取り組みの資金調達につきましては、SDGs自治体補助金なども積極的に活用していただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは1点目でございます。ワーケーションの環境整備について質問いたします。ワーケーションというのは、旅先で仕事をするワークと休暇バケーションを組み合わせた造語であります。仕事と休暇を両立させて、長期の休暇取得や、休暇をとりながらも急な仕事に対応できるという新しい働き方の提案の一つだと思っております。  働く側には長期の休暇取得が可能になり、地域貢献や自己啓発の機会、また家族と過ごす時間が充実するなどのメリット。事業主側にはワーク・ライフ・バランスの改善で労働環境の改善が図れるといったメリットがあります。リフレッシュした環境で仕事をすることによる業務の効率化、また業務効率の向上や発想の転換など、メリットも多々あると思っております。  また、デメリットとしては、労務管理が複雑になること、また休暇先での業務環境の整備、業務の範囲などを明確に定めることも重要になると思いますので、事業主の負担もまた多くなってくるということを思っております。  これは今までテレワークやリゾートテレワークという勤務先ではない場所、自宅や地方都市で働くことを推進し、子育て世代であれば子育てをしながら自宅で仕事を、移動が困難な方であれば移動をせずに仕事をという働く環境を整えることを考えてきたからだと思っております。  ワーケーションの取り組みはさらに休暇も充実させ、豊かな生活を送ろうということです。背景には厚労省の働き方改革関連法案で、有給休暇付与日数10日以上の労働者には、事業主は5日以上の有給休暇の取得が義務づけられ、取得できなかった場合には30万円以下の罰金の規定が適用される場合もあるとなったことも関係しているのではないかと思っております。  長野県では、和歌山県とともにワーケーション自治体協議会の設立に向けた協力確認書に署名し、取り組みを推進していくということです。長野県ホームページによると、7月4日時点で16自治体、諏訪地域では茅野市と下諏訪町が賛同自治体として賛同をしております。ワーケーションの意義として、都市部の人口集中の緩和や地方への移住の促進、異なる地域や企業間での協業を進めることでイノベーションを活発に創出する、人々の健康と生活の確保や雇用の創出拡大、オリンピック・パラリンピックなどの大規模イベントにおける地域への人の流れの促進の5項目を阿部知事は挙げております。  これまでの交流人口や関係人口を含め、県のほうではつながり人口を増加するということを言っております。自治体同士のつながりを含め、連携する取り組みを進めるために、活動に参加して賛同をする自治体となる考えはありますでしょうか。お聞きしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。現在、ワークスタイル変革に伴い、時間や場所の使い方を自分らしく見直し、充実した生き方、働き方が実現可能な時代となり始めております。  その一つとして企業や個人がテレワークを活用し、ふだんの職場から離れ、リゾート地などの地域でふだんの仕事を継続しつつ、その地域ならではの活動を行うワーケーションが全国的に広がってきております。  また、地方創生の観点からもワーケーションにより地域への訪問や滞在が活発になることで、地域経済への貢献のみならず地域間交流がより活性化されることが期待されております。今後ワーケーション自治体協議会の具体的な活動や事業内容を確認しながらですね、賛同について前向きに検討していきたいというふうに考えております。  それから、原村在住の若手起業家からもですね、こういった取り組みが必要じゃないかという御意見もいただいていますので、先ほど言いましたように自治体協議会の動きを確認しながら前向きに進めていきます。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) 今、若手起業家の方からもそういうお話があったということで、ぜひ前向きに行っていただきたいと思います。  次にですね、このワーケーションを推進するには、やはり拠点の整備であったりとか仕事と休暇を過ごすという環境の整備というのが必要になってくると思うんですけれども、現在、観光連盟も長期滞在の観光にすごく力を入れているということだと思います。  雨観光地の環境整備というと、いろいろアクティビティーの充実であったりとか、健康の増進に係る取り組みも充実をさせながら、海外であったりすると、ホテルの中に必ずビジネスセンターがあったりして、長期の滞在をするには急な仕事にも対応できるというような環境が整っていることと思います。  子供や大人、また子供たちと楽しく過ごすこともできると同時に、いろいろな環境に対応する例えばビジネスであったりとか、家族と楽しく過ごすであったりとか、そういうような過ごし方ができるような環境が整っているというのが海外、国内もそうですけれども、非常に人気のある観光地にはそろっているということは思っております。  拠点整備についてはですね、あらゆる人と暮らす環境や地域をつなぐという整備を中心に整備をしていくことが必要になると思うんですけれども、参考となる事例というのがすぐ近くにあります。これは茅野市のワークラボ八ヶ岳、または富士見町の森のオフィスなどだと思っております。  先日、ワークラボ八ヶ岳で若者のパラレルワークのお話をお聞きしました。彼は月曜日と火曜日は原村で過ごし、水曜日と木曜日と金曜日は広尾で仕事をし、土日の休みを活用して原村で好きな仕事をすると。もしくは休日をとるというようなことでした。そして複数の仕事を持ち、それぞれの仕事による収入の分散化をして暮らしていると。  収入の分散化というのは、例えば一度で50万円というような収入をもし得るとしたら、例えば5カ所で働いて、1カ所ずつ10万円、掛ける5カ所ということで、合計で50万円だと。1回で分散してもらうのも同じだというようなことを言っていました。そして好きな仕事ができると。また好きな時間を好きなように使えるというようなことを言っておりました。  彼はなぜ八ヶ岳に住むことになったかというと、やはりワークラボ八ヶ岳がきっかけだそうです。そこでレンタルオフィスを借りて、都会との往復をしながら仕事をした経験がこの長野で仕事をするというような思いのきっかけになったそうです。これからは長野で仕事を多くしていきたいというようなことを言っておりました。  そういう面では、長野県の制度として、結構そういう2地域居住であったりとか、二地域で都会と地方の生活、往復をしながら仕事をしたり生活をするという環境を長野県のほうは応援しております。  長野県のほうでは、IT業界の関係の方におためしナガノという制度があって、それはオフィスの利用料であったり、交通費、宿泊費、また引っ越しの料金の補助など、1人当たり上限30万円の補助をしながら、おためしナガノといって、6カ月ぐらい長野県で居住して体験をしてもらうというような制度も設けております。  また、ときどきナガノという制度もあります。ときどきナガノは、地方での暮らしを考えている方への上限1万円補助ということで、地方に移住をしたいと思ったり、来てみたいと思った方に交通費や居住費を1万円を上限に補助するという制度であります。  長野県のほうでは、このような制度を多くの方に使っていただいて、長野県とその方の住んでいる地域を結びつけながら、つなぎながら長野県に移住・定住をしてもらうというようなことをしております。  原村でもですね、やはり近くに茅野市のワークラボ八ヶ岳であったり、森のオフィスはあったりするんですけれども、村の中にはないのが現状で、村の中にあればなおさらいいわけです。もちろん拠点整備というのはお金もかかりますし、とても大きなお金がかかるわけですけれども、そういったときに例えばあるところとスペースのシェアをするということも可能だと思います。移動についても例えば原村が補助する、そういうことも可能なのではないのかなと思いますし、また、もしそういう拠点の整備をする場合ですね、いろいろな補助金も用意されております。長野県にもICT産業等立地助成金などがあります。また総務省では、ふるさとテレワーク推進事業の補助金もあります。  先ほど最初に申し上げましたけれども、SDGsの自治体補助金も活用ができると思います。SDGsの自治体補助金などはですね、立科町で福祉関係で拠点を整備したりとかさまざまな活用が見られております。  そういうことでは、原村に拠点があり新しい施設とは言わずともですね、今ある文化園であったりとか、あと樅の木荘の例えば今の住民が使える場所であったり、スペースであったりとか、あとは移住の体験住宅、今2棟ありますけれども、例えば1棟をそのようなビジネス環境を整えたりとかさまざまなことは考えられますけれども、ぜひとも拠点整備をしながら、そのような方たちと原村をつなぐと、そういう役割を担った施設が必要ではないかと考えますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今、議員から御提案ありました体験住宅の関係、これは補助金をもらっていますので、ちょっと途中での転用が可能かどうかというのは、またしっかり調査しなくちゃいけないということで、まず最初にお話ししておきます。  近年、テレワークは働き方改革や東京オリンピックによる交通混雑緩和に向けて注目されているのが現状でございます。オフィス外の自宅やサテライトオフィスなどで仕事ができるテレワークを多くの先進的な企業も実施しておりますし、また導入している状況ということは把握しております。  しかしながら、現在、村の行政財産の中で、そういったオフィスとか健康維持のためのプログラムが可能な施設やスペースは正直ないためにですね、行政財産の中での環境整備というのはちょっと難しいかなとは思っております。しかしながら、空き家や民間施設等で可能な場所があるのであれば、今後検討していきたいというふうに考えております。  それからまたサテライトオフィス等の整備には民間事業者の参入に大いに期待しているところでございますけれども、一部最近そういったの民間の中で、サテライトオフィス的なような何か検討をしているような、一部そんな情報が入ってきていますので、その辺の動きを注視しながらですね、村としてできることは応援をしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) 検討していきたいということで、それはどのくらいまでに検討していくのかということを聞くと、きっと難しいと思うんですけれども、早くしてほしいなと思っています。  というのは、やはりそういうもう既にそういう仕事というか働き方をしている方たちを多数知っています。この前たまたま1人の方のこういうような仕事しているんだなと思って聞きましたけれども、もう既に都会とこの原村を往復しながら暮らして、仕事をしているというような方たちもたくさんいます。やはりそういう方たちが仕事を、できるだけ長野にいたいという思いはあるようですけれども、それもやはり都会に行かないとなかなかWi−Fiであったりとかインターネットであったりとか、そういうICTの環境が整っていないということで、なかなかここで生活ができないというようなこともあります。  また、これから長期の休暇を例えば観光連盟でプログラムしていくと思うんですけれども、そういうときにやはり長期のお休みをとるにも、やはり急な用事ができたり、急な仕事ができたり、対応するということが精神的な、長期お休みしている間でもちょっと仕事のことが気になったりする場合、そこでちょっと仕事ができる環境があれば、長期の滞在ができるのかなとも思います。公共施設では難しいという村長のお答えでしたけれども、例えば今の八ヶ岳自然文化園のレストランであったりとか、あと大会議室から小会議室のほうですか、大会議室のちょうど下、公園、庭側になりますけれども、ああいうスペースは十分活用ができると思うんですよね。もちろん子供たちの学習室なんかでもいいのかななんて思ったりもするんですけれども。そういうところでやはりICTの環境を整えていただくということも十分可能だと思います。  そういう改修に対しても改修費が補助されるようになっております。またIT機器の整備だけについても補助が出るようになっております。いろんな今は補助金がありまして、それを活用できるという環境にはありますので、いろいろなところを多く探していただいて、どれを組み合わせたらそういう環境ができるのかということをもっと研究していただきたいなと思うんですけれども、その辺いかがでしょうか。今はまだちょっと研究というか、探せていないのかなというような感じがしますけれども、その辺、村長いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 非常にこのICTを使った仕事というのは、最近ふえているのは私も認識しております。非常に専門性の高い分野でありますので、私の基本的な考えとしまして、行政の人間がそれを担当して進めていくというのはまず難しいんじゃないかと。  そういう中で、先ほども少し一部動きがあるというような話を申し上げましたけれども、そういったことに造詣の深い人間を巻き込んだ形で研究はさらに進めていこうというふうには考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) なかなか難しいというお答えです。例えば今は観光連盟がありますけれども、もちろん原村振興公社もあります。原村振興公社は原村が100%出資の一般財団法人です。ですので、そこは稼げる会社でもありますし、民間の企業と言っていいのではないかなと思いますけれども、例えばそういう中に推進室であったりとか、今は地域おこし協力隊の方が観光に一生懸命かかわっていただいております。彼はまさに原村の観光を今後よくしていくためにということで、地域おこし協力隊として雇用がされているはずです。彼はそういうミッションを持って来ているはずですので、例えば今後そういう拠点、もちろん振興公社の中でもいいのかなと思いますけれども。  新しくそういう拠点ができるときには、例えば彼がそこのセンター長になったりとか、彼を中心に観光とそういうビジネスセンター的なものの運営を任せていけるのではないのかなとは思いますけれども、その辺今後例えば観光連盟であったり、原村の振興公社であったり、そういうところが行政にかわれるのではないかなと思うんですね。行政にかわっていくお仕事ができてくるのではないかなと思いますし、今現在、商工観光課で観光を行っている、担っていることも、もしかしたら観光を切り離して、そちらのほうに持っていけるかもしれない。そういうことを考えますと、いろいろなことが考えられてくると思います。  その辺村長、今の地域おこし協力隊の方がそのような事業を担っていただいて、今後そういう拠点ができたときの、例えばそのセンターの運営者になることができたりするようにとか、その辺のビジョンは持っておられるかどうかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 地域おこし協力隊で男性1名採用したときにはですね、そういった大きな期待を持って正直私は採用しております。現在、彼も期待どおりか期待以上の活躍はしていただいております。  それから、私のまだ個人的な頭の中にあるんですけれども、3年間の実績のもとに彼は今後将来を展望していくと思うんですけれども、まず一つは今の実績プラスアルファですね、これは本人との話し合いによりますけれども、やはりいきなり事業の展開に加わるよりも、もう少しマネジメントの能力、そういった機会を可能ならば1年なり2年与えて、そしてさらに枠の広い人間に育て上げてから、そういった実務に携わっていくのが一番。私も人材育成をずっと企業の中でやってきていますけれども、やはりいきなり大きなミッションを与えてやるよりも、やはりもう少しマネジメント能力をつけた中で展開していくほうが将来的にもいいのかなという気はしております。  もとに戻りますけれども、彼については、そういった構想のもとに採用したということで御理解をいただきたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) これからの地域おこし協力隊の活動に非常に期待をしております。彼が本当に原村の観光と人と人をつなぐ役割を担っていただければなと思って期待をしております。  それと同時にですね、その拠点整備につきましても再度いろいろな補助金であったりとか、あと本当に機械だけ、ICTの本当に設備だけ整えられるというようなこともありますし、もしそこに企業が入るのであれば中小企業の補助金なども扱うことができます。  いろいろな補助金の活用であったりとか、そのような案内というか、こういうのが使えるよというようなアドバイスをしながらそういう拠点整備ができるように、原村が本当に人と人をつなぎながら移住定住につながるような拠点整備ができるように考えていただきたいと思います。  それでは次の質問に入りたいと思います。2番目でありますけれども、自立のための持続可能な取り組みについてという質問であります。一つ目ですけれども、移動手段としての公共交通のあり方について質問をいたします。  現在、公共交通は茅野市・原村公共交通活性化協議会、また原村公共交通あり方検討委員会の中で検討がされていることと思います。また原村へのアクセスのもう一つとして、北杜市からの観光圏の取り組みで5月から10月まで八ヶ岳観光圏鉢巻周遊リゾートバスの運行もあり、北杜市のほうからも二次交通として原村に入るルートがあり、原村の中では、原村のセロリン号、循環線があり、また茅野市とは茅野市、原村のバスの路線がありという形でさまざまな路線があります。  担当者の方もですね、本当に住民の要望にとてもよく応えていただいて、フリー乗車区間であったりとか設定していただきながら、本当に足が悪くてバス停まで行けない方を本当に家の前で乗せていただき、またおろしていただくというような取り組みと、また運転手さんもとても優しく介助していただいたりとかしながら対応していただいていると思っております。  一方ですね、国の補助金のほうは年々減額がされて、赤字補填も多くなっているという現状もあります。現在、運行の経費は約2200万円、約ですけれども。運賃収入が約460万円、国庫補助が約260万円、今年度の赤字補填約1,500万円となっております。約ですので、合計が合っておりませんけれども、年々赤字補填もふえているというような状況です。  法律のほうも平成27年度に過疎地の有償運送から公共交通の空白地有償運送となり、空白地域の定義が公共交通がなかったり、あっても本数が少なくて使いづらいなどの日常の移動に不便さを感じている地域とされて、地域の自治会や地元の団体などが有償運送を行えるようになっております。多くの自治体で公共交通の再編を行って、公共交通空白地有償運送が始まっている現状だと思っております。  道路運送法で定められた条件が必要にはなりますけれども、地域の自治会やNPOが公共交通検討会議等で協議をされて、承認を得て運輸局の申請となる手順で公共交通の有償運送ができるようになるわけですけれども、こういう中でですね、例えば公有財産の活用をする地域もあります。また団体に対する補助も自治体によってさまざまな取り組みがされております。運営方法もウーバー社のシステムを採用したライドシェアであったりパーク・アンド・ライド、駐車場と公共交通をつなげた取り組みであったりとか、サイクル・アンド・ライド、自転車と公共交通をあわせた取り組みなどさまざまなものがあります。そしてまたタクシー会社と協定を結んで、タクシー券に補助をしているというようなところもあります。それは主にデマンド交通として行われているわけですけれども。  この公共交通の研究ですね、前回質問をしましたけれども、その中で今後研究を進めていきますというところで、どのような研究が進んでいるのかということをお答えいただきたいと思います。  この原村路線バス時刻表を見る限りでは、余り路線の変更も多くはされていない。これは一つ路線をするのにはとても大変な作業になるので、多くはされていないというのがわかります。ただ、フリー乗車に関しましては、例えば地域をふやしたりとかしながら、非常に住民の要望に対応していただいているのが現状だとは思うんですけれども、全体の見直しであったりとか、新しい法律の改正に伴った研究であったりとか、そのようなことが今庁内でどのような検討がされているのかということについて教えていただきたいと思います。お願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。茅野市・原村地域公共交通の関係、先ほど議員さんのほうから数字的なお話がございました。これはあくまでも茅野市、原村で当初国交省のほうから補助金が相当あるという中でスタートを切りまして、現在まで来ていると。  そういう中で、国交省の補助金が当初よりも毎年減ってきているという状況の中で、さらに減るだろうという想定は私はしております。  そういう中で、これは運行会社等を含めて、機材をふやすということはちょっと難しいのかな。もっと端的に言いますと、今は循環線を2台で運行、例えばそれを3台にするというのはちょっと難しいのかなと。  それから、あとはやはり今回の通学支援便もタクシーの増発ということでやったんですけれど、逆に会社のほうからドライバーの手当がつかないので、これ以上は難しいという話もありました。そういう状況がありますので、今の循環線をさらに便をふやして云々ということは、まず難しいだろうと。  私は今回の選挙のマニフェストにも入れさせてもらっていますけれども、議員おっしゃったようにライドシェアの関係、それの研究をということで話はしております。  ただ、これは非常に今全国的にも実証運行というか、やっているところはいろんな条件がありまして、へき地だとかいろいろあると。原村の場合は、そういった指定がない村なものですから、その辺を含めて今後どういうふうにできるのか、逆に言えばそういういろいろ規制があるならば、その規制緩和に向けての働きかけということも必要だろうと私は思っておりますので、まずはライドシェアの関係を研究していただきたいというふうに指示をしております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) 今、村長がへき地とおっしゃいましたけれども、多分過疎地だと思うんですね。過疎地は公共交通の空白地有償運送と法律で変わったんですね。これは平成27年度に変わっています。それまではやはり過疎地有償運送だったので、なかなか原村もできないというようなことだったと思います。でも、原村は過疎地に指定されていないので。過疎地ではなく、今度は公共交通空白地有償運送となったわけです。ですので、自治体も取り組めるようになったということです。  この公共交通の空白地有償運送となってからですね、本当に多くの自治体が公共交通の再編計画というのをつくって見直しをしております。原村も財政上、今はこの2台のバスで目いっぱいというのは、これはもうわかります。わかりますけれども、例えばこの時間帯であったりとか、例えば曜日を確定して、西部地区だったら月曜日と火曜日とか、ほかの地区だったら水曜日と木曜日とか、何かそういう曜日を限ったり、あとは通勤・通学については今までどおり2台で運行して、日中の移動はそういうふうに区切って、例えば1台は曜日を区切ってですけれども定時定路線、もう1台は例えばデマンドにするということも可能だと思うんですよね。  住民の多くの方は、やっぱりデマンド交通を要望している方が多いと思います。デマンドはバスで行うこともできるでしょうし、タクシーと契約をしてもいいですし、もしくは契約をしなくても、タクシーを自分で呼んで、タクシー代を年12回ぐらい補助するとか、例えば500円とか1,000円とか上限を限ってですね、そういうようなことでもできるとは思っています。  また、地域の方たちも、そのような話し合いをしながら立ち上げをしようというような動きもあったりします。やはり住民だけで立ち上げをするというのは非常に大変なことで、そういう中にやはり行政の方が少し入っていただいたりとかしながら、アドバイスをいただいたりするということも必要なんじゃないかなと思います。  公共交通のあり方検討委員会がありますので、その中で話し合いが行われると思いますけれども、ぜひ多くの方たちに入っていただいて、住民の移動が確保できるような公共交通にしていただければうれしいなとは思っております。  その辺、今後そういう話し合いであったりとか、あと見直しをするというようなことについては、村長に前向きに進んでいただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先ほど私はへき地と言いましたけれども、古い人間なものですから、へき地ということで申しわけございません。議員おっしゃったように過疎地の関係でございます。  それから、タクシーの関係でございますけれども、ちょっと一旦ここでとめていただけますか。 ○議長(芳澤清人) 暫時休憩します。
                               午前 9時37分 休憩                            午前 9時38分 再開 ○議長(芳澤清人) 会議を再開します。五味村長。 ◎村長(五味武雄) いろんな今補助金とか、議員おっしゃったようないろんな動きがあるのは事実だと思いますので、さらにもう少し担当部門の中で研究は進めていって、要は原村全体を網羅できるような交通システムを構築していきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) タクシー会社の状況もよくわかりました。そして、富士見町もタクシー会社がどんどんなくなって、今は多分茅野市の第一交通かアルピコさんぐらいしかないのかなとは思っています。  そこと例えば協議をして、予約ができるようなシステムにしてしまうと、1台確保を常にしていなくちゃいけない状況になるので、多分バスが1台ふえるのと同じになるんじゃないかなと思っています。それをだからデマンドにするというのは、とても大変だなと思っております。  ですので、提案としてですけれども、今ある2台を今は本当に毎日ルートをいろいろ細かく設定していただいて回ってくださっていると思いますけれども、2台の有効な使い方を再度見直しをしていただくということと、あとはタクシー券の補助につきましては、私はデマンドというような形で、タクシー会社ともう1台契約するとかそういう形ではなくて、使ったときに補助できるような、そういうような環境のほうが村にとっても使うほうにとってもいいのではないかなと思っています。  もちろん要介護1であったりとか、要支援がついている方たちは福祉タクシーの券が使えます。また社協のほうの福祉輸送も、そういう介護認定であったりとか、あと家庭の事情でどうしても送れない方たちというのは社協の会員になっていただいて、登録をしていただいて福祉輸送も使うことができます。でも、やはりそういう方たちだけではなく、やはりこれからは高齢者の方が免許を早目に返納するということは考えられることです。  そうしたときに、どう移動するのを公共のほうで確保するかといったら、なかなか難しいところではありますけれども、例えば月1回病院にいくとか、駅まで行くとか、その辺の補填というか補助をしていただければ、私はいいのではないかなと思っております。ですので、今ある中で最大限活用できるのはどういう方法かというのを考えていただきたいです。それは多分庁内だけではとても難しいことだと思うので、ぜひ住民の方たちを巻き込んで、いろんな方法を検討していただきたいと思いますのでよろしくお願いします。その辺、村長、住民の方たちと新たにそのようなワークショップでもいいと思うんですけれども、テーマを公共交通にして。そのようなことを見直す機会をつくるというのはどうでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。先ほどもライドシェアの研究を進めるという指示は出しているとお話ししましたけれども、議員おっしゃるそのものずばりですね、ライドシェアは行政だけじゃできません。やはり地域住民の人たちの協力も得なくちゃいけないということと、それからあとは原村には社会福祉協議会がありまして、福祉輸送サービス等もしておりますし、これはも英知を結集してやっていかなくちゃいけないということは事実であるし、そういうことはどういう形がいいか、また今後検討していくということですね。  それから、ワークショップはそれはそれとしてあれですけれども、いろんな最終的に方向づけを出すという中で、私も庁内ではよく言っているんですけれど、人数が多ければ多いほどいいものじゃなくて、経験則で8人かな、7人以上で、1人ふえるごとに的確なる判断力を生む、結論を出せる確立が減っていくと。たしか16人だか17人になると、もう何も結論が出せないというのは、これは経験則であるものですから、その辺は十分慎重に進めていきたいと、そのように考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) ぜひ本当に住民の方たちを巻き込んだ議論をしていただいて、よりよい公共交通にしていただきたいと思いますので、お願いをいたします。  次に移りたいと思います。2番目です。若い世代の定住促進を図るために、若者定住促進事業の継続と拡充が必要ではないかという質問です。前回もこれについては質問をしたんですけれども、若い世代の若者定住促進、これは今新築の補助が出ているわけですけれども、例えばよその自治体、ほかの自治体ではですね、例えば若い方たちが移住をしてきて、そこに新築の住宅を建てました。もしくは空き家を購入して定住しましたというときにですね、18歳未満の家族がいる世帯には上乗せをするという制度を持っている自治体が数多くあります。これからどんどん高齢化社会が進んで、若者の移住定住を進めていかなくちゃいけないというところで、原村ももう一歩制度の見直しをして拡大をしたらどうかなと思います。  空き家購入とリフォームについても、18歳未満の家族への補助の上乗せなどの拡充、また新築の住宅を建てることにつきましても、やはり18歳未満のお子様がいるところには1人幾らかの上乗せをするとかそのような拡充を図って、集中して事業を行ったらどうかなと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。住宅リフォームの関係につきましてはですね、今年度、それから若者の定住につきましては、令和2年度が時限を迎える。これは時限立法でやっておりますので、設けて実施してきています。  それぞれ今後の継続、拡充につきましてはですね、現時点では白紙ではありますけれども、リフォームについては企画振興係で考える空き家バンクリフォーム事業がありますので、総合的に調整して考えていく必要があるだろうと。  それから、あと若者定住事業としましてはですね、議員おっしゃられた空き家購入など非常に財源的な問題もありますけれども、少し慎重に考えていかなくちゃいけないだろうと。  一概に空き家といっても、リフォームというか再生する費用が新築のほうが安いぐらいの多分物件のほうが原村はこの前空き家調査をした結果を私は見ていますけれど、そんな状況かなと思いますので、余りそういった本当に都会の若い人たちが古民家で生活するぐらいのそういう方ならともかく、もう都会のマンションと同じような住環境となると、非常に難しいのかなと。そのように捉えておる現状でございます。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) 空き家購入は難しいというような、空き家購入に補助を出すのは難しいということですけれども、若者定住促進事業で例えば若い人が新築をする場合、もちろん今のところこの成果報告書の中には原村在住の方であったりとか、原村から外の方が入ってきたりとか、いろいろなデータが載っておりますけれども、より多くのやはり子育て世代を応援するためには、例えば18歳未満の家族に対する上乗せとか、そういうことは必要なのではないかなと思いますけれども、若者定住促進事業の継続とその拡充について、もう一度お答えをお願いいたします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 先ほども答弁申し上げましたけれども、それぞれに二つの施策につきましては、ここでことし、来年時限を迎えるということですね。  先ほど言いましたように、現時点では白紙の状態ではありますけれども、庁内でさまざま検討を進めていくということで答弁とさせていただきます。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) 現時点では白紙ということですけれども、多分前向きに考えておられるのではないかなということは思っております。というのは、これをなくすことはあり得ないというのを私は思っておりますので、この継続をしていただけるのではないかなということは思っております。ただ、18歳未満の家族への補助については、あわせて考えていただきたいと思います。ということでよろしくお願いをしたいと思います。  次に移りたいと思います。次世代の人材育成として、人づくり事業や奨学金制度の対象範囲を高校生、大学生にしてはということで、奨学金は既に高校生まで。人づくり事業については、特別年齢の定めはなかったと思います。大学生も使えるようにはなっているというようなことを思っています。  これについてですね、私は今まで高校生と大学生に対する支援をもう少し一生懸命したらいいんじゃないかということをずっと提案してまいりました。高校生の奨学金制度も貸し付けから給付に変わってまいりました。給付の額は少ないなと思っています。五味村長になって、1万円という給付制度をつくっていただいて、私はとてもそれに感謝をしているわけですけれども、2万円か3万円ぐらいになったほうがいいなというのは思っております。さらにそれを大学生まで拡充していただければ、親の負担も減るのかなと思っております。  そういうことにつきまして、例えば高校生、大学生を対象にした見直しであったりとか、制度の拡充ですよね。例えば人づくり事業であったら、これは3人以上で組織された団体というようなところがあります、交付の条件の中にですけれども。大学生であれば例えば1人でいろいろな世界を見て、それで勉強してくるというようなことも考えられると思います。その辺の用件を少し大学生や高校生が使いやすいように緩和をしていただいたり、見直しをしていただきたいと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員御質問いただきました人づくり事業についてですね、ことしの3月議会でも御質問いただいて、お答えしているとおりでございます。学生、高校生、大学生が1人で例えばワーキングホリデーで海外に行くとか、そこまで果たしてすぐ拡充できるかどうかというのは、私は非常に何というかな、本当にそれが人づくりというかな、テーマを持ってというか、少なくもこの事業を始めたときは3人以上というのは、やはりそういったグループの中でしっかりテーマを決めて、そして海外、国内にそういう研修視察に行くというのは、多分一番の趣旨だと私は理解していますので、人づくり事業については、現在の枠組みの中で運用していきたいというふうに考えております。  それからあと奨学金の拡充につきましては、これも私の2期目のマニフェストの中で、今までは高校生等の範疇だったんですけれど、大学生にも枠を拡充したいということで教育委員会とも話をさせていただいております。  特にそれを思ったのは、原村にもひとり親家庭の方がいらっしゃいまして、去年の暮れだったですかね、激励会の中で、ひとり親家庭で大学に行かれると。そういう家庭でやはり月々の仕送りの金額を聞きますと、正直お母さんが頑張って働いた相当の額を仕送りしなくちゃいけないというようなお話も聞いていまして、これはもう少なくもそういう事情のある方がいるならば、村としてどこまでできるかは別としてもですね、やはり村としての責任といいますか、思いやりというか、そういうことが必要だろうということで、教育委員会、教育長にもお話し申し上げまして、来年度ぐらいのところである程度具体的な動きをとりたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) それはとてもうれしいです。これは金額的にはどのくらいのことを村長は考えていらっしゃるのでしょうか。  今例えば高校生だと1万円という奨学金です。大学生についてはどのくらいの金額なのか。また、高校生は1万円から例えばふやす予定はあるのか。その辺をお聞きしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 私は枠を拡大するということでお話ししています。それからあと詳細、どのぐらいのフレームワークにするのかはですね、やはりそういった教育委員会の中である程度もんでいただいてですね、実情に合わせた形、それからまた村の実力、財政的といいますか、そういった中で最終的には方向づけを出していっていただきたいと。  この場で私が幾らということは、申しわけございませんけれども、もう少し議論をした中で方向づけを出していっていただきたいと、そのように考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) ぜひ少し金額がふえるように、よろしくお願いをしたいと思います。  次の質問に入ります。財政確保と就業機会を創出するために、企業誘致を行う考えはということです。また、企業誘致と同様に企業連携の取り組み状況はということです。  誘致もそうですけれども、企業連携、これからはやっぱり財政が逼迫、財政収入が少なくなっていく中で、やはりこれは今後企業の連携であったりとか、企業と一緒に行えるところは行ったりとか、あと村長が本当にトップセールスで、もうどんどん原村をPRしていただいて、一緒に連携できる企業を探していただき、できるだけ原村からの支出を減らすというのも、ひとつ財政を考える中では大切だと思います。その辺、村長はいかがお考えなのか。また、取り組み状況は今どのようになっているのかということをお聞きしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。企業誘致に期待する効果としましてはですね、当然ですけれども、雇用機会の確保や税収の確保のほかにですね、地域企業への受発注機会、そしてまた従業員を含めたそういった人的な拡大、そして地域産品、資源の利活用などが挙げられます。当然、村としても積極的にさらに推進していくべきであろうと私は認識しております。  しかしながら、企業誘致の体制が不十分であることやですね、原村には工業団地があるわけですけれども、農地転用等の土地利用規制が厳しくですね、今の工業団地以上の受け皿整備は現状難しい状況でございます。  県との連携強化を図りながら、工場跡地や遊休地、空き工場等の情報収集や提供、さらにそういった形で議員おっしゃるようなトップセールスの展開、私も可能な限り外には今出ておりますけれども、引き続いてやっていきたいというふうに考えております。  それから、企業と行政の連携につきましてはですね、企業にとっては社会参加を図りつつイメージの向上、それから行政にとっては財政負担への軽減や住民サービスの向上、双方にとってメリットがありますし、これまで取り組んできたし今後も取り組んでいかなくちゃいけないというふうに思います。  それからあと平成29年には郵便局と福祉、環境、道路管理等の包括協定を締結しております。今後も新たな包括協定締結に向けて検討を重ねていきたいと。条件が整えば、そういった協定も締結をしていきたいというふうに考えております。  それから企業間連携につきましては、諏訪圏域において中小企業のすぐれた技術を紹介し、新たなビジネスや販路拡大を目指すため新技術・新工法展示商談会の開催、これも私は積極的に行っていまして、三菱重工業とかそれから日産自動車の座間市にあるセンターに行きまして、会長ともお会いをして話もしております。  それからあとは、魅力あるSUWAブランドの創造を目指して2002年から開催されています諏訪圏工業メッセ、ことしで18回目を迎えますけれども、そこへの工業専門の展示会として定着しておりますし、原村の企業もブースを何社か出しているという状況でございます。  あと、これは原村を含めまして、諏訪地区の工業出荷額といいますか、この現状を少しお話しさせていただきますとですね、平成20年から平成28年の比較ですけれども、諏訪地域全体で平成20年には事業所数が1,056社あったと。それが平成28年には867社ということで、18%ぐらい減っているということですね。  それから、工業出荷額も平成20年のときから平成28年には2割ぐらい減っているという状況ですね。原村におきましては、事業者数は23社から21社で、それほど数の面ではあれですけれども、やはり出荷額が83億9,829万円からですね、40億5,574万円ということで半減しているんですね。こういう現状はあるので、私は商工観光課の担当者とも就任時、村内のものづくりの企業を歩かせていただきましたし、それから商工会とも連携した中で、やはり新たに起こすということも大事ですけれども、今ある企業をいかに事業継承していっていただくかということで、商工会長とも話をしております。村としても商工会とタイアップして、そういった取り組みはぜひやっていきたいということです。  それからあとは、原村にも工業団地がある某社、一昨年工場を増床していただいて、それから従業員数も今は2桁から3桁という。それから、そこの工場の増設記念パーティーにも私は招待していただいて行っていますし、それからあとは地域貢献をしたいというような申し入れもありましてですね、その辺、今担当課のほうとどういう形ができるのかと、そういうことで取り組みをしていますので。強いて言いますれば工業団地の企業さんと今までちょっと疎遠だったのも、やっぱり誰か行って話をしていかなくちゃいけないということで、そういう意味で私は取り組んでおります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 宮坂議員。 ◆1番(宮坂早苗) まず私の質問時間を確認したいと思います。先ほどのオフレコの部分とあと開始した時間、私は何分まで時間がありますか。 ○議長(芳澤清人) 10時4分です。 ◆1番(宮坂早苗) 4分までですね、わかりました。それでは、総合計画と各種計画の整合性をとるということにつきましては、県のほうでは各地方自治体に各種計画や戦略方針の策定においてSDGsを反映するようにということになっております。各種総合計画との整合性をとりながら、期間を合わせていただきながら実行を確実にしていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次の質問に入りたいと思います。住民提案制度の導入についてです。今はさまざまな課題に向けて多くの住民が取り組んでいるという現状があります。エネルギーの問題であったりとか公共交通の問題であったりとか、あと老後の年金のことであったりとかですね、自分の生活にかかわるいろいろな取り組み、また小規模多機能ハウスについても、やはり住民の中で検討しておくのが実現につながっているのかなということは思っております。  今後さまざまな住民課題、多くの住民が取り組んでいる現状があるということについて、そういう話し合ったことを提案していただいて、その提案した内容を採用していく、そこに予算をつけていく、すぐ予算をつけるということにはならないと思いますけれども、一度庁内のほうでもんで、できるのかできないかということも検討していかなくてはいけないと思いますけれども、そういう制度を導入する、またつくるということについてはどうかということで、村長のお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。半田議員のほうからも集落支援員とか、それから住民提案制度ということで御質問いただきました。御提案いただいていますので、その辺十分しっかり検討していきたいというふうに思います。  それから1点、先ほどの総合計画の期日を合わせろ云々というお話でございますけれども、それぞれの期間は国のほうで基本指針を示してですね、目標等が掲げられています。国のそういった基本的な指針に基づいてやっているものですから、原村だけそれに合わせ込んで全ての計画を同じ日付ということは、まず難しいと思いますので、そこは御理解いただきたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 時間ですので。 ◆1番(宮坂早苗) 以上で私の質問を終わりにします。 ○議長(芳澤清人) 次に、百瀬嘉徳議員の質問を許します。百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 私は、道路の計画的な補修について、字原山の地番についてということで、大きな項目二つについて御質問をします。  まず、村道の中には舗装工事後30年以上経過し、舗装の収縮等ででこぼこしている箇所があるが、現状をどのように把握しているかということであります。道路につきましては、昨年来、何人かの議員さんから質問が出ておりますので、私はランク下のほうになるのですが、集落内の道路、いわゆる生活道路に絞って質問したいと思いますので、よろしくお願いします。  村内の主要道路、集落道路、主要道路とは集落と集落を結ぶ道路、いわゆる一、二級の村道等があるわけでありますが、比較的その一、二級道路等は通行量が多く、スムーズに通行するために、それぞれ補修とかああいうのが念入りにやられていると思います。 一方、集落内の道路では穴ぼこや破損すれば、そういう実質穴ぼこ等ということがあらわれれば、毎年地元の区長さん等から補修要望などで多少時間がかかっても修理がされております。  ほかの集落内の一般道路は経年劣化等で補修が収縮してでこぼこしているものや、横一列に草が生えているもの、ひび割れてコイのうろこみたいになっている舗装というようなことで、非常にこのごろそういう部分が目立ってきていると思います。そういう部分についての考え方ということでお願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。道路の計画的な補修につきましては、ほかの議員さんからも多々御質問いただいて、御答弁申し上げております。現状をどのように把握しているかという御質問でございますので、担当課のほうで把握状況等踏まえて答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 清水建設水道課長。 ◎建設水道課長(清水英夫) お答えします。きのうから複数の議員さんに質問のほうをいただきまして、とても深刻な問題と受けとめているところであります。今質問がありました特に村中の生活道路ということなんですけれども、古いというものに加えて、上水、下水などの掘削跡がそのまま残っているというような状況もありまして、とても傷んでいる状況だというのはパトロールないし区からの要望で把握しているところであります。  原因についても多々考えられるのですが、老朽化を初め古くにつくられたものですから、路盤材、砕石ですね。そちらの不足、あとは用水路、生けすの配管等からの漏水もあって、それが道路内に回っている。そういうのにあと追加して、それがまたしみ上がって、しみ上がりと沈下を繰り返して余計舗装が傷む、そのような状況になっているんじゃないかなとまず感じているところであります。  このようなことを根本的に解決するには、ある程度の企画をもって道路をつくり上げていくということが必要になってくるのですが、なかなか今まで大規模な修繕工事というのもできなかったものですから、局部的な補修にとどめて、それがまたでこぼこなどの段差を生じさせてしまう、このような繰り返しになっていたと思います。  こういうことを解決するためには、ある程度の計画性を持って、費用はかかるとは思うんですけれども、そこら辺のところの原因を解決するような方法で修繕を進めていかなければいけないのかなというような感じで把握しております。以上になります。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 破損でなくて、経年劣化といいますか、30年ぐらい舗装してからたっているので、アスファルトも収縮とかいう部分があるのかもしれませんけれど、今までほとんどさっきもちょっと言ったんですが、ランクが下のほうだったものですから、補修というか、そういう部分で手が入らなかったと思うんです。何とか計画的にという今話がありましたが、そういう部分も含めてお願いしたいと思いますが、再度ちょっとお願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。村道の改修を計画的にという御質問でございます。道路インフラにつきましては、舗装の老朽化だけでなく橋梁の老朽化の問題もございます。橋梁につきましては、長寿命化修繕計画により予防・保全型修繕を図っております。舗装についても、同様な計画を立てて運用していくことが理想とされていますので、まず主要道路から計画的補修サイクルが確立できるよう、計画を策定して実施していきたいというふうに考えております。予算の関係はなかなか難しい面もありますけれども、緊急度と重要度というその辺の関係も含めて改善を図っていきたいというふうに考えております。  きのうもほかの議員さんのほうで答弁申し上げましたけれども、今までは、これは原村もしかりですけれど、各区の区長様はどうしても未舗装道路の新規舗装というふうなところに目が行っているといいますか、そういった地元の要望も強かったのは事実でございますけれども、きのうも一部の議員さんの答弁に申し上げましたけれども、今後正副区長連絡会等を通してですね、やはり区長様方、それから住民の考え方といいますか、やはり村中の主要幹線の今後につきましては、その辺の補修を中心に考え方を少しシフトしていかないといけないのではないかということで、いきなり切りかえというのは難しいかもしれないですけれど、各区の区長様にこれも理解賜った中でですね、行政としてもそういった計画に基づいてですね、費用はかかってもやはり進めるべきだろうというふうに私は考えておりますので、少し時間はかかるかもしれないですけれども、その辺の考え方の切りかえということで、また議員さんたちにも地元に戻っていただいて、そういったことの啓発活動をしていただければありがたいと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) 地元の区、区長さん等々と協議を行っていただいて、集落内の道路、ちょっとありましたが、幹線道路等もありますようですが、よりよい原村の道路行政ということで、安心して通れる道ということで進んでいただきたいと思います。  中にはアスカーブ等の破損等もありますので、そういう部分、雨水が宅地とか畑地とか、そういうところに流れる部分がありますが、そういう部分も直していただきたいということで、つけ加えてお願いです。  次に、2番目のほうの質問に移ります。字原山の地番についてということでお願いします。1番として、原山地区は分筆により、同地番の枝番が3000を超えるものということで、もう4000近いのかもしれませんけれど、枝番がそれぞれ同一箇所じゃなくて点在しているということで、広い原山地区の中にあちこちに17217、これが字原山の地番でありますが、の3000とか3500とか、1桁からいろいろ点在しておりますが、そういうのを地域を限定するとか、そういう場所を探すというのは非常に難しい面があると思いますが、その辺の現状を行政上どのような支障とかあるのかどうかということを伺いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃられたように、地番の関係で非常に原山地区の場合は枝番で分かれてということで、事務方のほうは大変苦労しているということは聞いております。具体的な詳細内容につきましては、担当課長のほうから答弁をさせます。 ○議長(芳澤清人) 北原住民財務課長。 ◎住民財務課長(北原一幸) この件につきましては、事務処理上、住民等からのお問い合わせなどが我々のほうの住民財務課に多くありますので、私のほうの住民財務課より現在の状況等を御回答したいと思います。  原村の既存集落につきましては、議員さんも御承知だと思いますが、100番台がなから大久保区から柳沢区。それから2000番台から3000番台が八ッ手区、それから4000番台から6000番台が払沢区、7000番台から9000番台が柏木区、1万の番地で菖蒲沢区、1万1000で室内区、それから中新田区が大体1万3000から1万5000番台ですね。それから南原で1万8000番台と。おおむね今まではこの番地でなから特定集落というのが把握できていたんですけれども、議員さんおっしゃるとおり、原山地区は17217番地で、あと枝番で分かれておりまして、これが続きではないんですよね。飛んでいるんですよね。17217−1000から次の1001が隣同士という場合もあるけれども、急に全然違う場所に行っているというようなことで、それだけでははっきり言ってどの辺だということは全くわからないというのが状況でございます。  また現在原山地区だけではなくて、それ以上の1万番台以上の地番が既存集落にも結構存在するようになってまいりました。以前は地図でわからなければどんな方法で一応調べていたかと言いますと、公図を出してきまして、公図の枝番でそこが大体どの辺かなというようなことを調べまして問い合わせに答えていました。結構手間がかかってまいりました。  近年ではGIS情報といいまして、地理的案内システムというのが各職員のパソコンにインストールされておりまして、地番を入力すれば、それがどこの場所なのかが大体把握できるように、地図上どの位置であるかというのが把握できるようになり、大分楽にはなってまいりましたが、先ほども申し上げましたが、17217番地は枝番がわからなければ、そのGIS情報も使用できないような部分もございます。行政上の支障というところまでは行っていないと思いますが、事務方では17217番地の住所の問い合わせに対しましては苦慮しているところの状況もあります。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) わかりやすい要請をするには大体地番を聞けば、大体あの地区とか、先ほどもありましたが、既存の集落では大体あそこら辺だということでわかるので、かなりいいのですが、この原山地区に関しましては、非常に今も言ったように難しい部分、飛んでいる部分があちこちあるということと、面積が広いということであります。  原村には今ありましたが、1万8000番台まではあるんですけれど、それ以後の1万9000番台以降の地番はまだないと思います。そこら辺も含めて新しい地番を設定したらどうかということです。どうでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員、今のは1番目の質問の続きですか。それとも2番目の。
    ◆4番(百瀬嘉徳) 1番目です。 ○議長(芳澤清人) 1番目の二つ目の質問ということですね。北原住民財務課長。 ◎住民財務課長(北原一幸) お答えいたします。地番がどんどんふえてくれば当然1万7000番台が終われば1万8000番台が、次に1万9000番台というふうに、多分番地は分筆していったりすればどんどんふえていくのは間違いないと思います。  議員さんがおっしゃるのは、多分そういう番地を例えば何かの法律上でわかりやすい新しい地番にしたらいいのではないかという御質問だと思うんですけれども、これはまた次の質問にもちょっと関係するような形にはなるかと思いますので。基本的には、法律的には、それは可能だということはあります。地域を指定して番地を変えるということは難しいことなんですけれども、例えば都市計画法に基づいて変えるとか、基盤整備で全く新しくして新しい地番を変えるとか、法律上的にはやり方はいろいろあるのではないかと思われます。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) ただいま一部2番目のほうへも入りつつあるのですが、地籍を調べるには国土調査法という部分がありまして、これは原村は今まで国土調査法というか、正式にはそういう部分は事業は取り入れていないと思うんですけれど。  先ほどもちょっと出ましたが、圃場整備の実施区域につきましては、多分約900ヘクタールぐらいあると思うんですけれど、原村全体の20%ぐらいですかね、これは国土調査法の基準の17条地形図ということで一筆調査をしたものが使われていると思います。  それというのも、一筆調査ということが国土調査法ではできるわけでありまして、そういう部分を原山地区は該当して、字を変えて地番設定。そういう部分はいかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃられました原山地区の17217の枝番ということで、私も一番最初にこの辺はもう少し何か整理ができないものかなんて、かつて思ったことがあります。その辺も一部調査したことがありますけれど、どうも現状では議員おっしゃる形、基盤整備をした部分が原村43平方キロメートルのなから2割ぐらい。残りを全部やるとなると、2桁、どうも10億円ぐらいのお金がかかるんじゃないかということなものですから、ちょっと詳細については、あんまり私が違った数字を申し上げてもいけませんので、担当のほうから説明をさせます。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長(牛山輝明) それではお答えします。国土調査の関係ですけれども、国土調査法に基づく境界調査につきましては、土地の境界が明確にできることから、土地所有者や行政にとっても大きなメリットがあるという政策であります。  原村においては、全面積約43平方キロメートルですけれども、先ほど議員おっしゃられたように、圃場整備事業でおおむね10平方キロメートルというものは圃場整備事業が完了しておりまして、国土調査法に基づいた確定測量というものがなされていますので、改めて境界確定の必要がないんですけれども、残りの33平方キロメートルについては、実際境界確定というのは必要になっている状況にあります。  国土調査につきましては、必要経費の2分の1を国が負担してくれると。あと4分の1を県が負担してくれて、残りの4分の1を村が負担するとなっております。また、村の負担分の必要経費の4分の1ですね、それについて80%というのが特別交付税措置となるために、実質の村負担というのは、かかった経費の5%というような数字になります。  これは金額的には直したところで、一応県のほうにどの程度かかるのかということを問い合わせたところですが、事業費ベースで1平方キロメートル、1平方キロメートルは100ヘクタールになるんですが、1平方キロメートル当たり3,200万円程度が経費としてかかるようです。そこから計算しまして、村の1平方キロメートルの負担というのは160万円相当になるんですけれども、そこには実際人件費、職員等が当たる人件費というのは当然含まれていなくて、境界の測量、立ち会い等の経費の分ということで、1平方キロメートル160万円というような数字というような数字となっております。  残り33平方キロメートルの国土調査での境界確定行った場合には、村の負担的には5,280万円というような数字になりますけれども、これに携わるには職員が2名から3名というような方が携わらないとちょっと実際動いていかないというような状況が予想されております。  100ヘクタール当たり160万円の負担というのは、金額的には、経費的にはちょっと安く感じるんですけれども、実際その100ヘクタールの境界確定というのにかかる期間というのは相当の日数が予想されますので、その間もし取り組むとすれば、全体というよりか住宅部を中心に範囲を決めて取り組んでいくというのは、今後考えていく必要というのはあるかと思います。  それとあと、先ほど議員がおっしゃられた字界の変更とかですけれども、字界変更、あと市町村界変更というのは、議会の承認を得れば変更というのは可能になるわけですが、地番の変更というのは基本的にできないといいますか、相当難しい。土地改良法の中で土地改良して、その中の地番の変更というのは換地処分という形で認められていますのでできますけれども、ちょっと通常の土地を開発した場合の地番変更というのは可能かどうか、そちらのほうはちょっと。圃場整備関係ではできるということは認識していますけれど、ほかの形でできるというのはちょっと難しいかと思います。  あと国土調査法の中でも、地番の面積及び境界確定をするという形で、その地番というのは基本動かせない状況にありますので、ちょっと枝番が確かに、17217が3000番から4000番にはなっている状況ですけれども、そこの枝番解消で新たに地番をつけるというのはちょっと相当難しいのかなと思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) なかなか難しい面があると思います。この事業も始めれば一、二年で終わるというようなことではなくて、20年とかそういう長い年月がかかると思うんですけれど、今まで一度も原村でやってこなかったから、一歩踏み出してというようなことも考えたらどうでしょうかということでお願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。正直お金のかかる莫大なる費用と、それから議員は20年とおっしゃったけれど、多分全部やるといえば30年以上、職員も2人張りつけじゃなくて、2人としても何十年というのは大変なことではありますけれど、今も担当のほうとちょっとここで話をしますと、今一番問題になっているのは、原山の中でもどの辺が何というのかな、中新田の上になるとかというのが多分ね、私もそういうふうに思うんですけれど、そういった住所表示、例えば原山の1丁目はこの辺だとか、例えばの話で2丁目はと、そういうことは可能じゃないかというような話がありますので、その辺は研究をさせていただきたいというふうに思います。非常に費用と長期間の時間も必要になりますので、慎重に研究してみたいと、そんなふうに思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 百瀬議員。 ◆4番(百瀬嘉徳) わかりやすい村政ということで今質問をしたわけでありますが、いずれにしても、この国土調査といいますか、3回目ですか。 ○議長(芳澤清人) 3回目です。 ◆4番(百瀬嘉徳) そういうことで今研究をしていただいて、わかりやすい村政でいっていただきたいというのが趣旨でありますので、よろしくお願いします。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(芳澤清人) この際、暫時休憩します。午前10時45分に再開します。                            午前10時32分 休憩                            午前10時45分 再開 ○議長(芳澤清人) 休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、松下浩史議員の質問を許します。松下議員。 ◆9番(松下浩史) それでは、通告に基づきまして質問をしたいと思います。  先日の一般質問の中で、財政が切迫している中でふやす努力はできないかとかいうような話の中でそれは難しいということでしたけれども、現在の状況を保ちながら今までどおりの村政が続けられるようにと思っております。そのためには人が減らないこと、ふえるにこしたことはないということで、今回大きく3点の質問をしますけれども、ともにここの原村で暮らす人口をふやす施策、もしくはここに住んでいなくても関係人口をいかにふやしていくかという観点で三つの質問をしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  先日の質問の中で五味教育長の答弁で、学校関係でいろいろと御尽力されているということ、そして原村学が今進んでいたりとか、プケコヘ人材交流プログラムがあったり、医療費については高校生以下が無料であったりと、村の子ども・子育て支援に対する施策はとても充実していて、五味村長のもとしっかりと行われて、とてもよいことだと私は感じております。  そんな中で今回議会だより、先日の138号の最新号ですけれども、村の方にいろいろとこんな村になってほしいということで原稿を依頼しているわけですけれども、そこで昨年お一人の方が原中学校の3年生に将来原村に帰ってきたいと思う人と質問したところ、はいと回答したのは10%以下という現状でしたと。少々ショッキングな言葉が書いてありまして、せっかく子は国の宝、村の宝ときのう森山議員の質問の中での発言でありましたけれども、しっかりとした宝づくりができているけれども、その子たちがここには戻ってきたくないということは非常にショッキングで、こういった話を聞きまして私はショックで、どうしたらいいんだろうと頭を悩ますわけですけれども。村長、これを聞き、この現状をどう捉えるかということでまずお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員おっしゃった将来原村に帰ってきたいと思うと答えた中学3年生が10%以下というお話ですけれど、どういうデータに基づいてというか調査に基づいてという、何か聞き取り調査というか、ちょっと出どころが不明な部分ございますけれど、その件はまた後で大きいか小さいかはお話しますけれども、中学生はこれから高校、大学と進んで、社会人となっていくことで大きな希望や夢を抱いていることと思います。当然、自分の将来の目標を明確に決めている生徒はどちらかといえば少なくてですね、多くは漠然とこんな方向に行きたいと考えているのではないかというふうに私は思います。  一昨年、高校生に対して行ったアンケートがございます。卒業後は就職、進学で原村を離れるつもりかの問いに対して、8割が離れるつもりと回答しております。反面、将来原村に住みたいかという問いに対して、住みたいとの回答はわずかに多かったのですが、おおむね半々くらい。だから帰ってきたいというのが多かったというように捉えています。住みたくない主な理由としましては、希望する仕事がない、またはやりたいことができない。移動するのに不便で時間がかかる等でした。逆に住みたい主な理由としましては、自然が豊かで環境がよいというのが最も多い回答でした。  まだまだ活動範囲の狭い中学生ぐらいの子供たちは、原村内や諏訪地域内での活動というか行動範囲が大半でありまして、村外の様子を知る機会は学校での校外活動や旅行、テレビやネットなどの情報を得るなど、原村との違いを実際に体験できる機会というのは少ないのではないかというふうに私は思います。その状況の中で、将来は村から出て活動したいと考えるのは普通のことだと私は思います。  議員の質問ですけれども、中学生の3年生が、これは原村学のまとめの会か何かのときでございますか。ちょっとわからないですけれども。議員おっしゃっていただいたように、今、原中学校で取り組んでいる原村学というのがやはり子供たちに原村のよさを知っていただいて、そして将来可能な限り原村で活躍したいということの願いのもとにやってきているというふうに私は考えています。  それから、先般隣の市のほうでも調査をして、ずっと住みたいが9.4%ですか、その前のときが11.4%ということで多少は落ちていると。私自身も美しい村のいろんな会合に行ってのほかの首長との話の中、それから先般もお話ししましたけれども、2018年の市町村長全国サミット、これは鳥取県へ行ったとき等もいろいろ話をしましたし、私もパネラーでお話ししましたけれども、逆に私は先ほど言いましたよその状況がわからない中で、逆に言えば10%の人が原村を思ってくれるということは大きな数値ではないかと。あるところでは、もうほんの数%というところも聞いておりますし、それから議員もいろんな機会でほかの議員さんともお話される機会があると思いますけれども、本当に長野県内でもひところ、20年ちょっと前かな、人口が4,000人いたのが一昨年行ったときは1,200人だったのがこの間1,000人を切ってしまったと。上水道のインフラ整備をどうしていこうかというのが一番の大きな悩みだと聞いておりますので。  何が正解かはわからないんですけれども、議員はえらいショッキングというお話をされましたけれども、事実はショックはショックですね、ですけれども、想定している範囲中ではないかというふうに私は捉えています。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) この出どころというところですけれども、原稿を御依頼された方がたしかPTA会長さんだったというふうに認識しておりまして、機会があって、生徒さんの前でそういった質問をされたというところでの数だと思います。10%、確かに外を知らないというところで、外に未知の魅力を感じてというところですけれども、それが外に出てみたいというあれだったらわかるんですけれども、10%が戻ってきたいというのが、そこのところでちょっとショックだなという。  しかも、原村のことを何となく知ってというあれじゃなく、この子たちはたしか去年の3年生ということは、原村学を2年通じてやってきた子供たちで、相当原村についてしっかりと勉強して、中学生議会なんかに参加して彼らの質問なんかを聞きますと、しっかりと村の様子を把握しながらの質問であったなという印象が残っております。  私もそうなんですけれども、子供のころの目に焼きついている光景であったり体験だったりというところは後々まで残っていて、それがよいものであると大きくなっていろいろ経験した中でもそこに回帰してくるというふうに思っております。10%、いろんなところの話を聞くと全国平均なのかなと。村長も今おっしゃっていただきましたけれども、普通なのかなと思うんですけれども、ぐっと10%を上げていくということは頑張っていかなきゃいけないのかなと。  そこでちょっと質問させていただきたいんですけれども、ここに村長からいただいたマニフェストがあって、子育て支援でと、子供の夢を育むというところで子育て支援には力を入れていくと。一番大きなタイトルのところには、全ての村民がこの村に生まれてよかった、住んでよかったと思える村にと。きのう平出議員がこの件に関して質問をしたわけですけれども、何となく最後のほうになって駆け足になってしまっているところがありましたので、実はじっくり聞きたいなという思いがあります。  そこで、関連と捉えていただければありがたいんですけれども、今言ったように子供たちの10%をぐぐっと上げるために、村長がこの生まれてよかった、住んでよかったと思える村ということが、きのうは自信と誇りを持って暮らして、それを後世につないでいくというような簡潔に説明していただきましたけれども、このマニフェストに載っている、具体的にでもいいですけれども、具体的でなくてもどういう思いか、もう一度さらにつけ加えることがあれば聞かせていただきたいと、そういうふうに思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員おっしゃられましたように、きのう平出議員の質問に対して答弁申し上げた内容が全てでございます。  それから、やはり一番の原村学の狙いというのは、私はやっぱり子供たちが原村の中で自分の存在価値をいかに捉えるかということだと思うんですよね。だからよくいろんな参画、巻き込みの法則とかありますけれども、何かやるときにやはり、中学の今原村学でやっていただいているのは、要は自主的に自分がそこに参加して、一つの役割分担を自分で担って、それで一つのことを実現できたと。ちょっと横にそれてしまいますけれども、心理学の中でもそういう自己効力感というのがありまして、これはバンデューラという学者が捉えたあれなんですけれども、特に子供たち、できるかどうかはわからないけれどもやってみよう、やってみたらできたと。さらにじゃあ次の上のステップのものをもう一度チャレンジしてできたと。正のスパイラルが回ると。そして自分にも自信がつくと。それが自己効力感というんですけれどもね。  原村学の一番の狙いというのはそこだろうと、私自身は思っていますので、やはり中学生がみずから一つの原村の中での自分の位置づけはどうなのかと、そして目標は何かと。やっぱりそういうものを捉えての活動になっていくんじゃないかと。非常に指導していただいている先生には本当に私敬意を表するし、今までなかった取り組みをしていただいて、そして子供たちもそれに真剣に取り組んでいるということで、非常にありがたいことでありますし。  余談ですけれども、原村の中学生がワインをつくって成人式になんていうことで話がありましたので。私も美しい村の企業との懇談会の席に行きまして、原村はこういうことをやっているので、ぜひ協賛金を出しましょうなんてプレゼンをしたことがありますけれども、そういう面で非常にありがたいと思っております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 存在価値を見つけるということで、私もその意見は同様に思います。そういうふうな取り組みでまた頑張っていただいて、上がっていければいいと思います。  先ほど紹介した、いただいた原稿の中で続きをちょっと読ませていただきたいと思います。10%以下という現状でしたと。これはこんな村になってほしいというタイトルで原稿をいただいているんですけれど、原村で生まれ育ったなら、地元で職につき家族を守る。今だからこそ一番大事なことを一番大切にする生き方を伝えたい。原村にはチャンスが少ないから、都会のほうが刺激的だから、ないものねだりをやめ、あるものを生かし切る生き方、本気で力を試すつもりならふるさとでやればいい。おいしい水、空気、いつも見守り続けてくれる八ヶ岳、情に厚く偽りのない人であふれた村、大人が原っ子の将来を真剣に考え、原っ子から尊敬される方を示す、一度は村を離れてもまた戻り、原村の繁栄と発展に尽力し、未来の原っ子を育む大人になる、そんなループが循環すれば日本のモデル市町村になれるのではと考えますというふうに結んでいただいておりまして、私はこれにとても共感をしております。今いる人はもちろんですけれども、育てた子供が今すてきな大人に囲まれながらそれと同様になって、またそれの繰り返しをするということがなされるようにということで、今回これをショッキングと感じ、上げていかなければいけないというふうに感じております。  そこで2番目の質問に移ります。今言ったような形で、私は帰ってきてほしいと思っているので、こういった形でループができればというふうに思っておりますので、子供たちにとって帰ってきたい村になってほしいと考えています。  そこで、今言っていた存在価値をつくっていくというような、そういうところがありましたけれども、イコール存在価値、他人に認められるということってとてもうれしいことで、私も議員になったきっかけというのは、ここ原村に住み10年が過ぎたところで、一生ここ原村で暮らしていこうというふうに決意したわけで、そんな中で自分にとって暮らしやすい村づくりにぜひ自分の声を届けたいという思いで立たせていただいたと。機会をいただいて、過去4年こういった形で村長に提言したりとか、質問したりというような形でやっていったり、職員の方といろいろなかかわりを持つ中で、小さなことから大きなことまでいろいろ意見を聞いていただいたり、それを実現していただいたということにとても大きな喜びを感じております。今もその思いでやっております。  そこでなんですけれども、子供も同様だと思います。いろいろ考えていることがあって、これを数字にすると9割の子たちは現状では戻ってきたくないと。じゃあ、どうしたらこの9割の子たちは戻ってきたい、帰ってきたい村になるんだろうという意見をぜひ聞いて、それが村政に反映できることならば、積極的にしていくことで、おのずと10%の戻ってきたいという数字が上がるのではないかと私は考えております。  そこで質問です。子供たちの意見を聞く機会や子供たちが村づくりに参画する機会づくりが必要でないかと考えますが、村長はいかが考えますでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。まず1点、きのうも一般質問の傍聴に中学生に来ていただきました。あとは議会の皆さんも中学生議会、今回で何回目になるのかな、もう多分20回と思いますけれども。やはりいろんな中学生に提言していただいて、実際に議員さんのほうから御答弁いただいて、そしてそれに対して行政のほうも対応したということで、いろんなことで実現している項目も多々あるということで、これは事実でございますし、それから、そういったことはやはり子供たちの大きな体験になっているというふうに思っています。  それから、いろんな機会に意見を聞くということでございますけれども、実際に子供たちの意見を聞く機会としては、村の関係ですと村の総合計画や地域総合戦略策定などの計画策定時に、これは高校生以上ということになりますけれども、アンケート調査を実施しております。  それから、昨年の子育て支援センター建設検討時には、小中学生も対象としたアンケートを実施しておりまして、いろんな御意見を賜っております。また、先ほどからありますけれども、特に中学校においては原村学で地域の先輩方の講話や交流を通して、地域の課題等を考える中学生議会へとつなげていただいているのは周知の事実だと思います。  それから、あとは各地区には地区子ども会があり、ボランティア活動や地区行事活動には参画していただいております。私も原村のお祭りとかスポーツ祭のときに申し上げているんですけれども、やはりいかにそういう出会いの機会というか、人間関係というのはやっぱり出会いの積み重ねだというふうに思っていますので、比較的小学生のうちは恥ずかしがらずにいろいろ参加していただくんですけれども、どうしても中学生ぐらいになってしまうと参加する機会が少ないということですので、行事だけじゃなくて、いかにそういった中学生、それから高校生の参画を促していくかということ。  それから全然話が外れてしまいますけれども、行政のほうもいろんな審議会にPTA、それから高校生親の会ということで、いろんな例えば公共交通の委員なんかにも就任をしていただきたいということで取り組んでおりますけれども。従前ですと各高校にそれぞれ親の会というのがあって、それが全部集まって全体的な会議が組織できていたんですけれど、どうも最近の話を聞きますと、現状はそういった親の会なる組織が一つか二つくらいかな。なかなかその辺が私の立場とすれば、そういった親としてもう少しまとまっていただいて、高校生の問題が何かとかですね、そういったディスカスをしていただいて、そして御意見、御提言があれば行政のほうにつなげていっていただきたいというのが偽らざる気持ちでございますので、議員さんもそういった高校生の親のやはり横のつながりがないということをちょっと御理解いただいて、今後一緒にその辺をフォローアップしていっていただければ非常にありがたいと、そんなふうに思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 今、親のつながりというところで、そういったところが薄くなっているという中で、そこを醸成しながら、そこを通じて意見をということでしたけれども、それはそれでとても必要なことだと思います。ただ、今私がここで質問させていただいている中で、ぜひやってほしいという理由の一つとして、今アンケートをとっているという話がありましたけれども、やっぱり人の思いって紙ベースで伝わるのかなというのを思います。こうやって私と村長と目の前で1対1でお話しした中で、紙では伝わらないことが伝わったり、そういうことがあると思います。人が人と面と向かって話して会議を開くということの意義ってそういうところにあると思います。  そういった機会で、お祭りに行った中で、小さい子供が村長何とかって言えるあれもとてもいい環境で、それは崩していただきたくないですけれども、やはりその中で出てきたことと、君たちはこういう係というか、例えば中学生議会もそうですけれども、議員という立場になって発する発言と、ふだんああなればいいな、こうなればいいなという話とは別の話で、やっぱり責任を持ってお話をしていただく。それが例えば採用されれば、それこそ先ほど村長が言っていた存在価値を認めてもらったという子供の喜び、そういった機会をぜひつくっていただいて、中学生とか子供が望む村って実はこんなことでよかったのかということもあるかもしれないし、大人との考えが乖離している部分もあるかもしれないので、ぜひそういう機会をつくっていただきたいと。  ここで細かくは申し上げませんが、ぱっと調べたところで、千葉県千葉市はそういった子供が市政に関係する取り組みを非常に多くの項目でプログラムがあって行っておりますので、ぜひ機会があったら参考にしていただいて、その辺の検討もしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 議員御提言いただきました内容につきまして、私も非常に興味を持ちましたので、いろんな詳細につきましてまた御教授いただいて、研究、検討をしていきたいというふうに思います。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) それでは、2番目の項目の件でお伺いしたいと思います。2番目、関係人口の拡大に向けての取り組みについてということで、これもごめんなさい、再三にわたっての質問になってしまいますけれども、ぜひお話をいただければと思います。  今回、議会であったり、村長のマニフェストにもございますけれども、関係人口拡大に向けて新たな姉妹都市締結への取り組みであったりとか、先日、商工観光課長のほうからもみの湯の条例、今回改正の案が出ていますけれども、別荘をお持ちの方なんかはここにかかわる大きな関係人口の一つであるというふうなお話がありましたし、先ほど宮坂早苗議員の質問の中のワーケーションであったりとかということを前向きに捉えているということは、そういった関係人口ということの重大性を理解していただいているというふうに感じておりまして、私は大変うれしく思っているところでございます。  先日、ふるさと会が開催され、我々が東京に行ったり、あちらからこちらに来ていただいたりする中でいろいろとお話をさせていただいたところで、高齢化に伴いいろいろと組織を維持していくのに苦労されているというふうな発言があり、これも去年も同じような話を聞く中で、それが改善されていないんだなというふうに思っていて、ぜひふるさと会こそ村で育った方が外に出ていらっしゃって、それでも村に強い思いを持って村とつながっているという大事な団体でございます。いろいろと大変な思いをされている中で、村としてどのようなことができるのか。もしくは現在行っているかということで質問させていただきたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。ふるさと会の皆さんにも本当に原村を応援したいということでさまざまな企画をしていただいて感謝をしております。先月の24日には銀座NAGANOで原村のフェアを実施しました。私も当然出向いておりましたけれども、会長さん、それから事務局長さんを含め6名の方で、朝10時半から夕方4時までずっと詰めていただいてですね、会長さんたちがその時間詰めていただいたというのは、原村の関係者が来て、そして来た人だけじゃなくて、例えば親類縁者とか、それから自分の子供たち、またおい、めいごさん含め、そういった方たちにも原村ふるさと会の活動をPRして、若い人たちまで巻き込んだ形で活動したいということで来ていただきました。  あとは会長さん、事務局長さんのほうの強い思いがありまして、今までは強いて言いますとお盆のふるさと大会、それからこの東京へ出向いてのふるさと会だけなんですけれど、関東近県の日帰りツアーとかいろんな催し物をここでスタートしているということで、会長のほうから私のほうに話がありまして、村長もそういうかしこまった席だけじゃなくて、そういうミニ集会的なものは今後多々開催するから出てこいということで言われましたので、私も可能な限り出させていただいて、一緒にそういった新規会員の獲得。それからこれはふるさと会、それから行政だけじゃできないんですけれども、一番のやはり狙いは原村から卒業して東京の例えば学校へ行って、それで活動している人たち。もしくは卒業して東京方面で活動しているような人たち、そういった人たちをいかに会に、別にふるさと会だけじゃなくてですね、そういうことで今若い人たちにも話しかけを始めているところですので。今何といいますか、SNSですか、うまくいけばぱっと広がっていきますので。その辺は大いなる期待を持って今後活動していきたいと、そのように考えています。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) そうでした。銀座NAGANOの件をお伺いしました。こういった活動がやはりふえていくと、先ほど村長の話でありましたけれども、出会いの積み重ねが全てだというような発言の中で、まさにそのとおりだと思っております。村長は公務でお忙しいでしょうけれども、こういった機会にいろいろと参加していただいて、出会いをふやして交流人口をふやしていく活動を行っていただきたいと思います。  以前質問をしたときに、今ちょっと変わっちゃったのかもしれないですけれども、事務局長さんでいらっしゃったセブン&アイ・ホールディングス、この間実は広報広聴委員会も企業の広報活動というものはどうなっているのかということが知りたくて、ただ、いろいろつてがない中でふるさと会のというふうなことで思い出しまして、大きな会社、セブン&アイ・ホールディングスは流通最大手で、私が行ってもそんなの受けてくれるかなと思ったら、ふるさと会を通じてお願いをしたところ、快く引き受けていただいたというようなことがありました。  そういったことで、こういった中で築いてきたつながりというのは、本当にただの懇親、交流だけでなく、先ほど企業誘致というような話もありましたけれども、きっかけはこういうところにあったりするのではないかというところでありますから、積極的にぜひやっていただきたいと、そんなふうに思います。  そして、ちょっと2番目の質問にかかってしまう部分であるんですけれども、1番目の関連質問としてさせていただきたいと思います。今、村長のほうから若い方へのアプローチを始められているというようなことがありました。若い人たちは今おっしゃったとおり、SNSで独自のグループつながりを持っています。大事なのは多分きっと、そこの核になる人をいかにつかまえていくかということだと思います。東京を離れてしまった方を含めて、恐らく同級生あたり、仲がいいところではSNS、LINEのグループなんかをつくって日々連絡を取り合っていると思います。ぜひ、村に残っている方が一番多分、村長が今すぐつながりやすい方だと思いますので、各世代、核となるそういう方を見つけて、外に出ている人にもいざ何かあったときにいろいろと情報を発信していただいたり、村長につないでもらったりということができるようにやっていただきたいと、そんなふうに思っていますけれども。今、村長は始められるところだということなのものですから、今どんなことを始めようと思われているかということと、今私の言ったことに対してどう思われるかということでちょっとお伺いしたいと思います。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 村の方向として、若い人たちということで議員さんはおっしゃった。私はそのとおりだと思います。  それから、あとはやはり私だけのネットワークだけじゃなくて、議員さんたちのそれぞれやはりネットワークがあると思いますので。その辺は忌憚なく意見を出していただいて、一緒に進んでいったらありがたいと思います。  それから、直近ではきょうの午後、関東方面で活躍している若い人がちょっと村への提言とか、私は何をしたら村のために貢献できるかというようなことでお話に来ていただくように段取りしております。そういった有為の人たちが多くあらわれることを期待して、さらに何といいますか、私がこういうことを申し上げると語弊があるかもしれないですけれども、心と耳を大きく広げていろんな人たちにコンタクトをとっていきたいと、そのように考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 実は次の質問で、前回いろいろと向こうでどんな小さな会議でも何人かが集まれば可能なら出向いていって、原村の経済的な施策を展開するときのアドバイザー的な形で御就任いただければとか、そういったような形でいろいろとアプローチをしていくというようなことをお話しされていたので、そういったことを今、村長が実行されているということでとても安心しています。ぜひ機会をふやして、また人のつながりをふやしていただきたいと、そんなふうに思って次の質問に移らせていただきたいと思います。  2番目の質問ですけれども、原村ふるさと会に限らず、村と縁のある企業、団体やグループとのつながり、交流をふやすことは大事と考えています。今後、考えている取り組みがあるかというところで、最後の特に原村の若い出身者というところは先ほどお答えいただきましたので、前半の部分でお答えいただければというふうに思っています。  あわせてお伺いしたいのは、企業との交流ということであると、今ENEOSのあゆみの森でしたっけ、この事業が今年度で終了するような話を聞いております。これは2005年でしたっけ、随分と長い間こういった交流事業があって、1回当たり少なくとも30人、多いときは60人を超える人たちが参加していただいていて、私のところのペンション区の小宮なんかにも、たしかちょうど作業に来られていたときに参加していただいたというような形で、森林整備はもちろんなんですけれども、村のイベントごとであったりこういった交流をしていたということで非常に大きな意義を持っていた事業ではないかなと思います。今後これがどうなっていくのかというようなことも含めて、いろいろな取り組みについてちょっとお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。議員さんの御質問は非常に多岐にわたっております。先ほどふるさと会の会長さんと云々というお話がありました。そういう中で議員さんからも前に質問いただいていますけれども、先般会長さんとお話ししたのは、原村の若い人たちが一堂に会するといいますと、一つは原村の成人式ですね。その機会にふるさと会のパンフレットを含めた、これはまださらにふるさと会のほうでも検討して、さらに改良したものはつくるということで会長さんはおっしゃっていましたけれども、そういった機会にぜひプレゼン的な形で、会長さん御本人に来ていただいて話ができるかどうかはちょっとあれとしても、こういう会がありますよということはぜひ、村としても広報、啓発に努めていきたいというふうに考えております。  それからあと企業との云々という話でございますけれども、具体的な企業名はちょっとあえてお話しできませんけれども、ある企業さんが私どもの近くに進出してきていただいて、これは農家さんの使う資材をつくる企業でございますけれども、こちらへ出向いてきて、原村及びこの近辺には余り取引先がなかった中で、いろんな機会のあれがあって、かなりそういった農家さんにもつながりができてきていますし。それからそういった関連した団体にもつながりができてきて、企業の採算ベースには何とか乗っているというようなお話もありますし、可能な限りアンテナを高くして、行政でできる範囲というのは非常に限られてきてはいますけれども、情報提供ぐらい幾らでもできますので、そういった取り組みはさらにしていきたいというふうに考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 今、ふるさと会の中で成人式というお話がありました。外にいる方、中にいる方、多くの方が一堂に集まるいいきっかけだと思います。先ほど千葉市で行われているこどもの参画の場というようなところのプログラムの一つに、やはり新成人式座談会みたいなので市長を囲んでというような感じのものもありますし、そういった機会もぜひ生かしていただきたいと、そういうふうに思います。  今の企業の交流の中で、ちょっとENEOSの件がどうなっているかはお伺いしていないんですけれども、できればお伺いしたいなというふうに思っています。
     あと、きのう半田議員の質問の中にもあったんですけれども、交流人口という中で前回質問したときにも、今も発言にありましたけれども、情報発信が一番大事だというところで、ここがポイントになるんじゃないかなという御答弁をいただいています。その中で、現在地域おこし協力隊の人たちにもいろいろとインスタグラムなんかで情報発信をしていただいているというような答弁があったわけですけれども。  半田議員の質問の中で、やはり今度任期を終えた後にこういった事業をどう引き継いでいくのかというお話がありました。今のところこのインスタグラムは原村地域おこし協力隊という形でやっていますけれども、現在行っていらっしゃる尾島さんがかわったときに、尾島さんのフォロワーと村のフォロワーの区別ってもうつかないわけですけれども、せっかく集めたこの2,000人を超えるフォロワーというのがぜひ原村のフォロワーであってほしいと。こういった事業を次の方が継続していったときに、もう1回仕切り直しですよと言うんじゃなくて、ぜひこれを継続できるような形で生かしていただきたいと、そういうふうに考えております。その辺についてもお伺いしたい。  あともう1点。非常に残念な思いがあって、メール誤発信以降、原村ファン倶楽部が動いていないと。7,000人を超える会員を持つクラブが実質動いていない形になっていると。前回の答弁の中で、やはり村長も非常に残念に思っているというような答弁があったように記憶をしております。その中で村長が非常にもったいないと思いますと。原村を訪れた方が事業所の協力により割引を受けられることと、村内事業者の活性化につなげられればいいかなと思いますという答弁をされています。たしか、クラブの会員証を持っていると村内各所でいろんな割引を受けられたりというサービスが過去あったように思います。現在、これがしっかりと動いているかということを確認したいと思いますし、ぜひ、もし休止しているようでしたら、原村ファン倶楽部のあり方と、そういった活性化についてぜひもう一度再検討していただいて、いいような形に整えていただきたいというふうに感じておりますけれども、その辺実際に検討がされているかとか、どう思われているかとか、その辺でちょっと御答弁いただけますか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 3項目の御質問いただきましたので、お話しさせていただきます。  まず一つは地域おこし協力隊のフォロワーですか、これはあくまでも原村の地域おこし協力隊としての情報発信をしておりますので、地域おこし協力隊の後任者が決まれば当然そこに引き継いでいくべきものであろうと思うし、そうあるべきだというふうに思います。  それから、あとENEOSの関係はこの後担当課のほうから詳細の答弁をさせます。  それからもう1点、原村ファン倶楽部の件でございますけれど、前回若干情報的なあれで問題があったということ。どういう形でやっていけるのかということで検討はしておりますけれども、まだシステム的な再構築がそこまでたどり着いていないということと、それから一部、私のこれは個人的な見解になるわけですけれども、原村ファン倶楽部といえば、当然村外の人間だけかなというのは、これは一般的に社会通念上そう思うわけですけれども、一部村内の人もいたようなこともちょっと聞いていますし、それからファン倶楽部に入れば、何か幾らか特典があったというようなことで、端的に言いますと制度設計がどうなのかということをもう一度やっぱり見直していかないといけないのかなというふうに思います。  やはり、あくまでもファン倶楽部といいますか、ふるさと納税もしかりですけれども、原村のことを思って活動していただける方が会員になっていただけるというのが一番の趣旨だと私は思っておりますので、村内の方が貢献していただくのは、別の方法をやっぱり考えるべきだろうというふうに私は考えております。  それでは、この後ENEOSの関係は担当課のほうから答弁させます。 ○議長(芳澤清人) 牛山農林課長。 ◎農林課長(牛山輝明) ENEOS関係についてお答えします。先ほど議員おっしゃられたように2005年から始まっているENEOSとの里親契約、当初はJOMOというような合併前の名前でしたけれども、今はちょっと合併を繰り返してJXTGホールディングスというような形になっております。  一応、昨年ENEOSさん側からの申し入れで、会社のいろんな事情により、今は里親契約ということで一応支援金を年間30万円いただいております。あと、村有林の間伐材をパルプ工場まで運び出す輸送費ということで、年間80万円ほど村のほうへいただいているような、金額でいいますとそんなような状況です。  あと、会社側も村有林を整備するというような、そういう社会貢献活動というような形で年間3回来村して、主に樅の木荘を使って春、夏、秋。春・秋だけ泊まりで2日間来るんですけれども、1回約50名から60名宿泊していただいているような形で、村のほうへもいろんな面で貢献いただいております。  ちょっと会社の事情で来年2020年の5月をもって里親契約を解約するというのが決定した状況であります。そんな中ですけれども、毎年そういう整備活動に参加していただいている方は個人的にも家族を連れて村のほうを訪れていただいたり、夏場は日帰りなんですけれども、もみの湯に入っていきたいというような方は10名から15名程度ですけれども、村内へ宿泊していただいているというような、そういうつながりの中でいろんな事象というのは起きているのかなと思います。  そのENEOSのメンバーさんの中でもふるさと納税等をいただいている方もおりますし、ちょっと先ほど議員さんもおっしゃいましたけれども、今後そういう人とのつながりの中で、ある程度そういうものが継続できればというようなことを考えております。  一応、村のほうとしましては、間伐材の輸送費、その辺について何とか、それは企業で使うパルプにするために木材をパルプ工場まで運ぶ輸送費を支援して、その紙を企業が使うというようなそういう循環型社会の中で動いていることなんですけれども、その辺を何とか会社の企業的な努力で継続していただけないかというのは今打診中であります。  そんなことで、一応ちょっと2020年をもって里親契約という形は解除するという状況になっております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 長きにわたって築いてきた関係で、もし仮に本当に里親が終わりが決定して、以降、里親でなくてもせっかく築いた関係は続けられる何か、また別の形のものを模索していただければというふうにENEOSに関しては思います。  そしてまた新たな里親、もし新しいところが見つかるようでしたら、またこれは新しいつながりをやるということと、今やっている事業、森林整備の部分に関しても御尽力いただいているものですから、かわりになる方をぜひ探していただければと、そういうふうに思います。  それでは最後の項目に進みたいと思います。移住促進の取り組みについてということでお伺いしたいと思います。近年、移住希望者の世代やニーズなどに変化が見られるようになっていて、そんな中で村の移住促進事業はこういった変化に対してどのような対応をとられてきているかと。これまでに事業内容の見直しなどが行われているようでしたら具体的に教えていただければと思います。よろしくお願いします。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) 移住促進の取り組みについての御質問でございます。最近の傾向としましては、参加者の世代、家族構成が以前と変わってきていると。強いて言いますれば比較的若い方が見えてきていただいているということだと思います。それから現地見学会に来ていただいても、そういうことを感じております。  それから、東京でのセミナーもそうですけれども、参加者の世代が若い。それからあと女性1名での参加など、幅広い要望に応える必要が出てきているのも事実でございます。イベント等についても内容を特化したもので実施していく予定です。  それから、議員も御存じだと思いますけれども、いろんな調査機関のデータを見ますと、やはり移住の決定権というのは30代の女性が持っているんだと。30代の女性が決断すれば、旦那さんは大体従って一緒に来てくださるということなものですから、いかに原村も30代の若い女性にアピールできるような、もう少しその辺の工夫もしていく必要があるのではないかというふうには感じております。以上でございます。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) これからそういったニーズに合わせていくというような形でお考えがあるということでお伺いしました。  それでは2番目の項目でございます。今、田舎暮らし案内人さんに活躍していただいて、総務企画振興係とともに本当に御尽力いただいて、多くの移住の方が来ているというふうに認識をしております。  最近はしっかりと候補地を絞り込んで、もうほぼほぼ移住を決めている中で参加される方も随分ふえてきていると思っております。田舎暮らし案内人の方にお話を聞くと、いろいろなところを見たりするけれども、原村に来て実際に物件見学なんかをすると、契約成立率が非常に高いと。移住を決めている方が多いということで、とてもいいことかなというふうに思っています。  ただ反面、決めている方にとっては非常にいい形になってはいるんですけれども、先日ちょっとこの会にお邪魔させていただいて、意見交換会なんかの様子を見させていただきました。おおよそ決めている方もいらっしゃれば、原村じゃなくてもちょっといろいろなところを見て、ここはどういうところですかというような形で質問されている方からいろいろといると。  ほぼほぼ絞っている方の成約率は非常に高いので、引き続き同じように頑張っていただきたいんですけれども、迷っている人、候補地が幾つかある人、自分の求めるライフスタイルがここで可能なのかなとわからずにいるような人に対しても、ぜひここで原村に決めようかなという思いにさせるような見学会というか、現地案内会になってほしいというふうに思っています。  それでやっぱり今のあれはちょっと物件の見学と懇談会のみというような形になっておりますので、先日長野日報さんだと思いますけれども、茅野市では官民協働で田舎暮らし楽園信州ちの協議会主催の夏野菜の収穫体験と物件見学ツアーなんかが行われたとありましたし、あと2019年若者世代が住みたい田舎部門や自然の恵み部門で全国共に第5位となっている愛媛県西条市というところがあります。ここでは大好評1泊2日個別無料移住体験ツアー、無料である必要はないと思いますけれども、こういった形で完全オーダーメード制の体験ツアーですので、1組ごとのリクエストに合わせてカスタマイズしますと。要はここに移住を考えている方が例えば学校の状況ってどうなのとか、図書館であったり、買い物状況であったりだとかいろいろとあると思うんです。そういったところをリクエストに応じて1泊2日の中で対応しているというふうになっています。  参加された方のコメントが幾つかあるんですけれども、30代夫婦、20代夫婦、40代夫婦、30代単身男性とありますけれども、この中で、「旅行では決して感じられない西条市を感じられました。図書館やスポーツ施設など、移住したら休みの日に来られることが想像できました。学校の先生が校舎の中を案内してくれて、部活に来ていた生徒さんたちはとても元気で本当に魅力的でした」というような、非常に多分すごく細かい対応をされているんだなと。現状の中でこういったことができるかはあれですけれども、こういったことをしっかりとされているところがあるという事例を知っていただいて、ぜひツアーの中の一部でもいいです。年に1回こういうことという、さっき言っていた個別対応というか、特化した何とかということに対して、やっぱり体験を含めた物件見学や現地体験ツアーをせっかくですからできたお試しハウスを拠点にして行っていただけないかということですけれども、いかがでしょうか。 ○議長(芳澤清人) 五味村長。 ◎村長(五味武雄) お答えします。今、原村でやっている田舎暮らし現地見学会、それについての御質問でございますけれども、来る方の層別というのかな、多分ここへ来ていただいている人たちはもうターゲットは原村に決めたと。実際はそこはどうなのかという多分再確認の形で来ていただいていると私は判断しております。  議員おっしゃったように移住体験住宅をつくっておりますので、もう少し若い世代、全体を眺める中で原村はどうなのかという中で、せっかくつくった体験住宅をベースに可能ならばそういったいろんな体験、コースというのかな、そういったものも企画してやっていければ一番ベターかなというふうに思っておりますので、また担当部門ともその辺を協議しながら、それから行政だけじゃできないので、民間の皆様、案内人を含めですね、いろんな協力体制を構築できれば最高かなと、そのように考えております。以上です。 ○議長(芳澤清人) 松下議員。 ◆9番(松下浩史) 残りが1分になりましたので。3番目の質問は、前回、佐宗議員がある程度触れたので、また改めて機会を見つけてしたいと思います。  最後になりますけれども、今挙げた西条市なんですけれども、LOVE SAIJOという原村ファン倶楽部のような仕組みも、たしか前回もお話ししたと思いますけれども、持っていて、非常にそういったファンクラブ的な関係人口をつくるというところと移住というところがうまくかみ合ったいい例だと思いますので、ぜひ研究をしていただいて、また感想を聞かせていただければと、そんなふうに思います。私の質問は終わります。 ○議長(芳澤清人) 以上で、本日の日程は全部終了しました。  来る19日は午後2時から本会議を開き、付託案件について委員長報告、質疑、討論、採決を行います。  本日はこれにて散会します。大変お疲れさまでした。                            午前11時47分 散会 以上会議のてん末を記載し、地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         令和元年9月4日              原村議会議長  芳 澤 清 人              原村議会議員  宮 坂 紀 博              原村議会議員  松 下 浩 史              原村議会議員  平 出 敏 廣...